吉野に坐す神 |
拝殿・本殿 |
東吉野村小に鎮座の丹生川上中社前から、高見川を対岸に渡り、キャンプ場を経て東方の山地に向かって上がって行く。細い山道を約5qほど登ると、急に道は大きく左に曲がる.。その先に少し開けた所があり、その右手に鎮座している。よく手入れされた美しい神社である。 神社名からすると祭神は、製鉄・鍛冶神の天目一箇神か?と想像されるのだが、村史では天照大御神と大物主命とされている。 『東吉野村史』「通史編」には以下のように記されている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 天一神社 日裏小字シロ殿 旧村社 祭神 天照大御神 大物主命 由緒や勧請年代不詳であるが、大正六年(1917)「神社私察調書(奈良県立図書館所蔵文書)に 「安産ノ神トシテ遠近ヲ問ハス妊婦ノ参拝スル多クシテ帰向念厚シ、又妊婦ハ神社傍ノ杉ノ木ノ皮ヲ借リ来リ守リトシ出産ノ後御礼詣フトシテ参拝ノ上返戻ス」 とあり、安産の神として信仰されていたことがわかる。境内には村中から奉献された元禄六年(1693)八月二十日銘の石灯籠が二基残る。/平成4年3月1日発行より |
正面石段 | 社殿前石段 |
社域全景 |
よしのにましますかみ 吉野に坐す神 平成27年5月31日掲出 | 戻る |