吉野の四季/下北山の夏
山紫水明、きなりの郷
池郷川 水遊びをする家族連れ 向こう側がスポーツ公園 |
下北山温泉「きなりの湯」 |
大阪から309号線→169号線→425号線と走り、池神社に参詣した。片道100kmあまり、3時間近くかかった。
帰りは、同じ道を通るのも退屈なので、425号線を西に行き山越えをして十津川に出て、168号線で帰ろうとしたのだ。
地図では169号線と168号線を東西につなぐ便利な路線で、距離も随分と短いように見える。ところが、これが大変な道だった。
国道とはいえ、細く険しい曲りくねった急坂で、至るところに落石の跡がある。ほとんど出会う車はなかったが大きな車と出会うと、
退避場所までどちらかが後退しなければならない。天候の悪い日の通行は避けたほうが無難だと思われた。
やっと十津川に出て、168号線を北上し五條市西吉野町城戸から下市町に出て309号線を帰った。
結局、往路100qに対して帰路は150km。往復250qのツーリングとなった。
明神池 | 拝 殿 | 本 殿 |
池神社
祭 神:市杵島姫命
境内社:菅原神社、大山神社、天照神社
鎮座地:奈良県吉野郡下北山村大字池峰1
池神社は池峯にあり、祭神を市杵島姫命とする。明治6年、池峯ほか9大字の郷社となる。 創設由緒不詳。本社はもと大字辻堂にあったが元和年間に現在地に遷宮し、旧社地には小祠を残して奥宮と称す。当社の前面に琵琶池と称する大池あり。社頭の森林は池辺をまわり、古杉老樹が池面に倒写して、二尺余の神魚が波間に躍るなど、実に爽絶佳勝の池である。池中に魚は満ちているが、人はその神威を畏れて一小魚といえどもこれを捕る者なし。御神体は黄金肖像の鏡が二面ありという。 ―― 『奈良県吉野郡史料』下北山村、神社の項より要約。 |
境内の【池神社縁起】説明看板には、
役行者が無人の山中にこの幽玄な池を見てその霊気にうたれ、
これぞ神の在す処として祀りはじめたのが、この池神社の起源とあり、また、明神池は、
注ぐ谷なし出る川なき池として崇められ、不敬のことがあると雷鳴を伴う大雨が降るといわれ、
今でも畏れ慎んでいる。と記されている。
吉野の四季/下北山の夏 平成20年7月17日掲出