吉野の四季/国栖の秋

秋色の吉野川沿い 国栖の里
 
吉野町は、昭和31年に旧吉野町、上市町、中荘村、中龍門村、国樔村、龍門村が合併して生まれた吉野郡内の町で、平成17年現在の人口は約一万人。産業は吉野杉を代表とする木材産業、その杉の端材を加工した割り箸の生産。その他の特産品としては、手漉き和紙・柿の葉ずし・吉野葛などが知られている。観光地としては、桜の名所吉野山が全国的に有名。
上の写真の村々は旧・国栖村窪垣内の辺りである。


本  殿 ▲

本殿前の南天の実が赤々と色づいて
神様に冬が近いと告げているようだ。



八王子神社
祭神:速須佐之男命
鎮座地:奈良県吉野町矢治



吉野宮はどこにあったか
縄文・弥生時代の遺跡として重要な「宮滝遺跡」だが、宮滝=吉野宮と確定した訳ではない。
吉野町公式HPに、「…飛鳥時代に入ると宮滝には吉野宮が造営されました…」という記事があるが、
このような表現は如何なものか?歴史辞典や地名辞典にも同様の吉野宮は宮滝に所在したとする記述が見える。
宮滝が古代の重要な遺跡であることは事実であるし、誰もが疑問を挟まないであろう。
しかし、宮滝を古代の吉野宮の所在地であったとするには様々な疑問が残る。
再述するが宮滝が吉野宮跡地とは、まだ確定できないはずである。
現時点の最有力候補とは思う。
参 照:吉野歴史資料館

十二社神社 祭神:熊野大神ほか天神地祇 吉野歴史資料館
吉野資料館の左隣に鎮座。さらに左隣に善生寺がある。 奈良県吉野郡吉野町宮滝(宮滝遺跡すぐ近く)

吉野の四季/国栖の秋  平成19年11月29日掲出    戻る