吉 野 郡 国栖の神々 くずのかみがみ
[大蔵神社]大和国吉野郡 奈良県吉野郡吉野町南国栖小字深山 ●近鉄吉野線上市駅からバス
1 | おおくらじんじゃ 祭 神:大倉比売命、岩押別命、鹿葦津比売命 大和志などによれば当社は「延喜式」神名帳に記載の 川上鹿塩神社に比定する説もあるという。 東川村と南国栖村の氏神で、境内には明治初年神宮寺があった。吉野国栖の祖神を祭る。 祭礼:初朔祭9月1日 |
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3 | 写真説明: @本殿、丹生神社に見られるような極彩色塗装が施されている。 A社殿正面、向かって左奥の山手に「神武天皇遥拝所」がある。 B衣笠山々頂近くの境内、国道から徒歩約20分。 C国道169号線に面している参道入口。写真では広く見えるが実際は細く険しく、軽の四駆位しか登れない。 |
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県指定名勝・泉水庭跡 この庭園は日本庭園としては珍しい海抜約300メートルの高所に位置し、池割や石組の様式は地方武士の居館跡に類例があり、築造年代は室町時代中期以前という。 写真のように本殿に向かって左側にあり、繋がったふたつの池を配し、島を築き植栽し、立石などで庭園をしつらえている。水は泉から導管で引いていたらしい。 |
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本殿裏の「神武天皇遥拝所」を示す石柱。この直ぐ上が山頂。 | ||||||
[十二社神社]大和国吉野郡 奈良県吉野郡吉野町樫尾字下垣内 ●近鉄吉野線上市駅からバス
社殿(十二社大明神) |
じゅうにしゃじんじゃ 祭神:十二社大明神 国常立命、国狭土命、天照皇大神など十二柱神。 当社地には一時期、川上鹿塩神と大倉大明神が鎮座されていたが、前社は五社峠の地へ、後社は南国栖の深山へ遷座した。現在は両社とも、原社地で祭祀されていることになる。 この神社は、元禄〜慶應年間は大倉大明神と称せられていたという。 |
国道に面した正面の鳥居 |
国道169号線沿いの岩神の杜 |
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いわかみじんじゃ 祭 神:岩穂押開神 由緒不詳も吉野国栖の祖神を祀るといわれる。ご神体は巨岩そのもののようだが、記紀でいうところの吉野国栖の先祖、「石押分(いわおしわく)を祀ると考えられる。 ○吉野町史、奈良県教育委員会説明看板等参照 |
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社前の吉野川 | 磐座の真下に社が築かれている |
かみがみのましますもり 神々の坐す杜 28. 平成15年4月26日