かみがみのましますもり  神々の坐す杜  平成14年5月4日


大和国吉野郡 井光神社いかりじんじゃ (井氷鹿)里宮、奥宮、王塔宮   旧県社
奈良県吉野郡川上村井光(碇とも表記する) かわかみむらいかり
 @
祭 神:井氷鹿
井光集落の上方に鎮座。往古は十二社権現とも称し、明治維新まで吉野山桜本坊より御札を奉納していたという。「大和志」に「井光宅址碇村」とあり、林水月の「吉野名勝誌」には「是より約十二・三町奥には井光宅址古墳墓土人穴居の蹤跡在り」とある。  [寺院神社大事典/平凡社]

「古事記」のなかで、神武天皇が日向から海を渡り熊野を経て、八咫烏の案内で吉野に入ったところ、吉野豪族の祖とされる「井氷鹿」という人物に出合ったとあります。
井氷鹿は光る井戸から現われ、尾を持った姿であったとか。この井氷鹿は”井光”とも表現できることから、ここ井光の地に井氷鹿が住んでいたとされています。有名な神武天皇東征は約2,700年も昔のことといいます。
現在、井光には井氷鹿を祀る祠と、現われた井戸の跡といわれるものがあり、伝説ゆかりの地らしさを漂わせています。  [川上村ガイドMAPより]



●写真説明


@そそり立つ磐座 この基部に祠がある

A王塔宮 @の写真の基部で灯篭と小祠がある。
         
B御船の滝  春夏秋季は霊薬草水のしぶきに十三尊仏の姿と十六善神が現われ人の心を清め、励ましと勇気を与え授ける滝となり、冬季は見事に凍結して文殊菩薩を現し、多くの人々に知恵を授け賜う御滝という。
またこの巌上には井光の守護神、天の羽 羽矢納めの神、王塔奥の院神社が鎮座している。   [川上村説明看板、観光資料より]
 A
 B
 C C下の窪地の東上方にある吉野首の墓
石柱には「吉野首部連祖加弥比加尼之墓」と刻まれている。
「新撰姓氏録」に、「吉野連は加弥比加尼の後なり」とあるので、「加弥比加尼」とは井光姫、あるいは水光姫のことになる。

Dすり鉢型になった窪地には「神武天皇御旧跡井光蹟」と刻まれた石柱がある。

E「井光神社」井光の里宮


F清冽な井光川、吉野川の支流。


※井光見て歩き
  国道169号線、川上村「道の駅」でガイドマップ井光編が入手できます。
[井光周遊ハイキングコース]
井氷鹿橋をスタート⇒井光川の渓谷⇒御船の滝⇒王塔宮⇒奥の宮⇒井光神社・観音寺⇒いひかの里(井氷鹿橋)。
森林浴を楽しむ約7.3kmのファミリー向けコース。  
 D
 E
 F 川上村・井光の山々

戻る