出雲大神宮
丹波国一之宮・元出雲・千年宮

           ●写真は本殿●
神社名:いずもだいじんぐう(いずもじんじゃ)
祭  神:大国主命、三穂津姫命
所在地:京都府亀岡市千歳町出雲無番地
       (丹波国桑田郡・式内名神大社)


この出雲大神宮は大国主とその后神、三穂津姫命を祀る延喜の制の名神大社ではあるが、
本来は本殿の背後に円錐形に美しくそびえる“御影山”そのものが出雲大神として
太古より崇められていた神体山であると伝えられている。
この御影山は「国常立尊」の身体そのもので、この神は出雲毘女(いずもひめ)によって祀られ、
毘女が薨じた後はこの神体山に葬られ、「三穂津毘女」と諡(おくりな)されたという。
そして後にはこの毘女が出雲大神と呼ばれるようになった由も伝えられている。

御神体山・御影山 拝   殿 神楽殿奥に拝殿、本殿(いずれも重文)


この神社は「元出雲」といわれ創建は詳らかではないが、杵築の出雲大社より古い歴史があるとも言い、
元明天皇の時代に、大国主命一柱のみが杵築(現、島根県大社町)へ遷られ、
以来祭神は国常立尊と三穂津姫のニ神ともいう。
また、祭神を天津彦根命、天夷鳥命(アマノヒナトリ)、三穂津姫の三座との説もある。


この手水舎の後側に「真名井の井戸」があって
御影山の霊水が湧出している。
名水として評判で、人々が列を作って順番を待つ。


摂社・末社
古は36社あったが兵火で消失。現在は上の社、黒太夫社、笑殿社、春日社、稲荷社、崇神天皇社、弁財天社がある。

     弁財天社(市杵嶋姫命)    上の社(素戔嗚尊、櫛稲田姫命)  御神木樹齢1,500年以上 
招霊木(オガタマノキ)
崇神天皇社
 (ミマキイリヒコノミコト) 
笑殿社
(事代主命、少那毘古名命)

御影山を含め神域一帯が、考古学上の貴重な遺跡とも言える遺物地層を成している。

夫婦岩 磐 座(摂社・春日社横) 磐 座 古 墳(横穴式5〜6世紀) 御影の滝


神体山・御影山は「千年山」とも云い、名勝保津川は当社の祭神三穂津姫命の御名を頂き、
又この川も古くは千年川と言うのが元で、
それは当社を千年の宮とも云われたことから、その名を冠したのが起こりと云われる。

西側参道の大鳥居 御影山麓に坐す千年宮・出雲神社 南正面参道の大鳥居



●春祭り/四月十八日(花踊奉納)   ●秋祭り/八月十八日(法会)   ●例 祭/十月二十一日

(いずれもパンフレット・由緒等より)


かみがみのましますもり  神々の坐す杜 21.  平成14年5月29日

関連頁(真朱の姫神・丹波国)

戻る