神々の坐す杜 |
社 殿 | 拝 殿 | |
大歳神社の社叢 |
通りがかりに参詣した神社である。一目で鎮守の森と分かったのでお参りしたのだが、何処にも社名の表記がない。登り口・参道は2ヶ所にあるが神社名を刻した石塔はなく、鳥居にも扁額が架かっていなかった。 建物といえるのは拝殿と本社殿の二つしかない質素なたたずまいだが、おごそかな雰囲気の神域だった。 参拝の後、社前を通る人三組に社名を聞いたが誰も知らなかった。古くから此の地に住んでいる人たちしか知らないのだろう。(帰宅後に調べて大歳神社と分かった) |
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『寺院神社大事典』によれば―――――以下引用 石川池北隣に鎮座。社地から東方和田町にかけて続く丘陵が蘇我馬子が塔を建てたという大野丘とされる。祭神は大歳神・大山咋命・天児屋根命。旧村社。近世には山王権現と称した(棟札)。天保14年(1843)の湯釜に初めて「大歳神社」と刻し「延喜式」神名帳高市郡の「大歳神社二座」にあてるが、「大和志」以下同社の所在不詳とする。(ママ) 『改訂 大和志料』下巻/昭和21年刊では―――――以下引用 延喜式神名帳ニ「大歳神社二座」ト見ユ。五郡神社記之ヲ載セズ(註※)大和志、神名帳考證共ニ在所未詳トスルニモ拘ハラズ、今畝傍町大字石川花園山ニアルモノヲ式内大歳社ト称セリ。其ノ何ニ據ルヲ知ラズ。 ※但し/五郡神社記ニ本社アリ曰ク…云々/の註記あり。 |
かみがみのましますもり 神々の坐す杜 56. 平成24年3月16日掲出 戻る