神々の坐す杜 |
本 殿 |
近鉄大阪線・耳成駅から南に1,500メートル位のところ。通称、八釣山地蔵尊と呼ばれる興福寺前に道路を挟んで鎮座。また、すぐ南側には啼澤女命(ナキサワメノミコト)を祀る畝尾都多本神社がある。北西には広大な藤原宮跡、南側は天香久山である。 畝尾坐健土安神社の東側には「古池」が残っているので、『万葉集』に記されている「埴安池」があったのはこの辺りではなかったかとも思われる。 |
拝 殿(側面) | 本 殿(側面) |
社 殿 |
『日本の神々』谷川健一編4.大和/白水社によれば―――― 香久山の西北麓、下八釣集落の東南の隅に鎮座する。『大和志』も「在八釣村今称天照大神」と記すように、近世には天照大神宮と称していた。『延喜式』神名帳の十市郡「畝尾坐健土安神社 大 月次 新嘗」に比定され、健土安比売命を主神とし、天児屋根命と天照大神を合祀する。 社名の畝尾はウネヒとも訓まれているが(神名帳金剛本)、ウネヲと読むのが定説で、当社のすぐ南に畝尾都多本神社が鎮座することと考えあわせて、香久山のうねりをもった山の尾にいます健土安神社の意と解されている。/以下略 |
かみがみのましますもり 神々の坐す杜 78. 平成25年8月31日掲出