神々の坐す杜 |
祭神:天児屋根命、誉田別命、中筒男命 |
本 殿 |
拝 殿 |
志都美神社は『延喜式』に記される式内社です。本殿は三間社流造で、江戸時代中期の建立と考えられます。 元禄年間(1688〜1704)に盲目の僧侶が境内で湧いていた清水で目を洗って霊験があったとの伝承があり、 江戸時代の『大和志』や『大和名所図絵』などに「清水(志都美)八幡」として紹介されています。 境内の石鳥居や手水鉢にも「清水八幡」と刻まれています。 天文二十二年(1553)三月、右大臣の三条西公条(さんえだ)と連歌師(れんがし)の里村紹巴(じょうは)が高野山・吉野からの帰途、同社の神宮寺「片岡清水明王院」で一夜を明かしたことが『吉野詣記』に記されています。明治の神仏分離で廃寺となりましたが、鎌倉時代の作風を遺す「石造浮彫不動明王立像」(香芝市指定文化財)は近くの念通寺に移されています。社殿の背後に広がる森(社そう)は北にある武烈天皇陵の樹そうと一体となって、自然林として残されています。巨樹は少ないのですが、見事な林相が形成されていて、学術上きわめて貴重な自然が保たれています。 平成十二年三月 香芝市教育委員会の説明立看板より |
手水鉢 | 境内入口 |
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かみがみのましますもり 神々の坐す杜 207 平成31年4月25日掲出