神々の坐す杜
 式 内 社 大倉姫神社 おおくらひめ

祭 神:大倉比売命 
御所市古瀬377
← 鎮座地:大和国葛上郡 →
御所市戸毛1610


●『御所市史』には次のように記されている(以下引用)●

大倉姫神社 古瀬字鶯谷
祭神:大倉比売命
本殿:春日造、方二尺五寸。流板葺の小祠であるが、由緒ある神社と思われる。
『延喜式神名帳』に大倉比売神社。一は雲櫛社と名くとある。
本社は俗に宇久比須宮と称するが、それはクモグシがウグイスと転訛したのだといい、
本社が雲櫛社であり、延喜式の大倉比売神社であるといわれる。
大倉比売は大巳貴神の御子下照姫の別名で『旧事記』その他に下照比売を葛上郡雲櫛社に祀るとしている。
  大倉比売神社 
巨勢山の南北の尾根が起伏し乍ら下りその山脚が巨勢の北境を堺している所に大倉比売神社がある。
神名式に「貞改号 大倉比売神社 一名雲櫛社」とあるのがこれに当たるであろう。
小祠ではあるが、いま巨木の古株もあり、境内はものさびている。この社を宇久比須社と云ったのは、雲櫛を通俗に訛ったからである。ウングシはウグスとなり得るが、ウグヒスとはなり得ないし、また別に鶯谷などという小字名があるわけではない。この無理な訛りが却って式社たるの一証となる。 

古瀬・大倉姫神社 戸毛・大倉姫神社
本 殿  本 殿


11月、熟れた花梨の実が落ち、境内に転がっていた
二の鳥居
参 道
境内入口  境内入口


かみがみのましますもり  神々の坐す杜 50.  平成23年11月13日掲出

   戻る