神々の坐す杜 |
本 殿 |
JR五条駅から北方向に行き、五條高校を右側に見て五條文化博物館の西側から「岡八幡神社」前の細い道を北西方向の山手に上がっていく。途中温室栽培で野菜を生産している農家があって、そこの若い経営者らしい人に道を聞いた。もちろん道は教えていただいたが、随分古代史や神社に詳しい方で、他にも親切に話をしてくださった。 その方の話によると、「宇智郡のこの辺りは古社が集まっている。旧名高天山と言われた金剛山の東麓には由緒ある神社が多く、高天彦神社・高天岸野神社・高天佐太雄神社、そしてこの一尾背神社と四社も鎮座している。いずれも由緒ある式内社で、昔の集落は尾根筋の山地から発達したようである…」というような話だった。全くその通りだろうと同感できる。 |
社 殿 | 極彩色塗装の本殿 |
境内地と割拝殿 |
千早峠道を上り、西谷の民家を通り過ぎると、突きあたりにある。土地では水分(すいぶん)さんとよばれるので、ひとおせ神社では通じないかも知れない。 祭神は明らかでないが、水分神ならば速秋津彦命・天水分神・国水分神らの神を祭っているのであろう。一説にヒトコトヌシ神―スサノオ命の御子を祀るという。(中略) 由緒 延喜式の神名帳に一尾背神社とある神社で、創立の古いことはたしかである。 『大和名所図会』にも記され、いま、水分神と称すとしている。―『五條市史』― |
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岡八幡宮社殿・全景 | 天誅組に縁の説明看板 |
かみがみのましますもり 神々の坐す杜 88. 平成26年12月5日掲出