神々の坐す杜
天 野 村 青賀原神社 あおがはら
河内国錦部郡
祭 神:丹生大明神・高野大明神・久爾津神・稲荷大明神
鎮座地:河内長野市下里町933


社殿全景


御由緒(以下、社頭説明看板より) 

青賀原神社の丹生大明神は、桓武天皇の延暦三年九月十四日、紀州かつらぎ 天野の里からこの地に奉還安置されたもので、この神は 天照大神の弟神である月読之尊と伝えられている。 この丹生大明神は、空海(弘法大師)と関係深く、空海が高野御開発まじかにあった頃、泉州槇尾寺に向かい下里谷の茅原を通行中のことである。急に黒雲が舞い下り、天地が鳴り響き 道端の澤より頭九つの大蛇が出現、火を放って空海に飛びかかった。空海は衣の袖で大蛇を振り払い、不思議な念仏を唱えると、黒雲の中から白と黒の犬を連れた狩人が現れ、矢の先が千筋に分かれる弓で大蛇を退治した。空海はこの狩人に『汝は何人ぞ』と聞けば、『我は一宇金輪(仏頂尊)なり、空海宗祖の御命を助けるため丹生大明神に化身し出現した』という・・・この狩人こそ後に空海を高野山に導いたとされる狩場明神(高野明神)である。 丹生大明神は大蛇の死骸に大力をもって土をかけ墓を築くと、その姿を消した。空海はこの墓を「九頭神山」とし『南無阿弥陀仏』と念佛を唱えたことからこの場所を南無阿弥陀仏(なはいだ)として今なお、その地名を残し大蛇と共に語り継がれている。
(下里村丹生大明神・九頭神山由来記 要約)   
本  殿  
   
 
境内入口    
     



かみがみのましますもり  神々の坐す杜 91.  平成27年3月23日掲出

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